トラネキサム酸はシミや肝斑に効果あり?特徴や副作用を知って美白に役立てる

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美白効果を謳った化粧品や錠剤のパッケージによく名前が表示されている「トラネキサム酸」は、昔から医療用医薬品の原料として使われてきた成分。
体に害を及ぼすものではないので、毎日使っても安心ですが、副作用が全く起きないというわけではないので注意が必要です。特徴や安全な使い方などについて説明するので、ぜひ参考にしてください。

トラネキサム酸とは

トラネキサム酸はアミノ酸の一種。
炎症の原因となる「プラスミン」などの酵素の働きを抑える、メラニンの生成を抑える、出血を止める、アレルギー症状を抑えるなどの作用があり、幅広い分野でいろいろな製品や薬に使われています。

トラネキサム酸の美容効果

<シミ・そばかすを防ぐ>
紫外線を浴びるとシミやそばかすができるのは「プロスタグランジン」や「プラスミン」などの物質が、メラニンの元となるメラノサイトを活性化させるからです。
トラネキサム酸にはこうした情報伝達物質の働きを阻害し、メラノサイトの活動を抑える力があるので、シミやそばかすを予防するのに役立ちます。

<肝斑を防ぐ>
肝斑はホルモンバランスの乱れが主な原因とされていますが、安定しにくい状態の時にプラスミンが分泌されてしまうことから、これを抑えてくれるトラネキサム酸は予防に有効です。

※肝斑(かんぱん):左右対称にあらわれるシミ。ホルモンバランスの乱れや紫外線などが原因と言われています。

トラネキサム酸を使った化粧品について

トラネキサム酸は美白化粧品にもよく配合されており、肌に直接塗ることで優れた美白効果を得ることができます。
内服薬では稀に胃の不快感や発疹、眠気などの副作用が出る場合がありますが、化粧品の場合はそうした心配がないので、薬が体質に合わないという人でも安心です。
商品をいくつかご紹介するので、お買い物の参考にしてください。

<HAKU メラノフォーカス/(株)資生堂/45g:10,800円(税込)>
公式サイト:
http://www.shiseido.co.jp/sw/products/SWFG070410.seam?online_shohin_ctlg_kbn=2&shohin_pl_c_cd=710802

厚生労働省から医薬部外品の美白有効成分として認可された「m―トラネキサム酸」を配合した美容液。
メラニン色素の過剰生成を抑制する「4MSK」と組み合わせることにより、浸透スピードの早い4MSKがm―トラネキサム酸をぐいぐい引き込むので、肌への浸透力が高いです。

細心の3D解析で可視化に成功したメラニンの生成ルートをしっかり狙うので、美白効果も期待大!
有効成分をハンドプレスでじっくり浸透させてあげれば、乾燥も防いでくれます。

<クリアターン エッセンスマスク(トラネキサム酸)/(株)コーセーコスメポート/30回分:価格記載なし>
公式サイト:http://www.kosecosmeport.co.jp/skin/sheet_mask_overall/wbrt.html

トラネキサム酸や海藻エキス、海洋深層水GL、トレハロース誘導体、テアニンなどを配合し、角質層までたっぷりの水分で満たしながらシミ・そばかすを防いでくれるシートマスク。
シルクのような肌あたりで、気になるゴワつきもありません。

<デルファーマ ホワイトニングローション/(株)エスト・コミュ/100ml:3,780円(税込)>
公式サイト:http://www.peeling.co.jp/products/030.html

有効成分として、トラネキサム酸と美白サポート成分の「BCP-4」、炎症を抑える「グリチルリチン酸2K」などを配合した化粧水。
皮膚の専門家であるクリニックでも取り扱うブランドなので安心感があります。

シミの発生プロセスを段階ごとに分け「生成前」「生成中」「生成後」それぞれのステージに適した有効成分が働きかけるので、隙のない美白対策が可能です。

トラネキサム酸の内服薬について

トラネキサム酸の内服薬(トランサミン)は、重篤な副作用の心配が少なく、長期間に渡って服用することができるため、シミやソバカス、くすみの治療によく使われています。
ただし、止血作用があるので、血栓ができやすい人の使用には注意が必要。この薬を飲むと血液が固まりやすくなるので、血栓症があらわれる可能性のある人は必ず医師に申告し、慎重に使うようにしましょう。

内服薬の費用ですが、トラネキサム酸を美容目的で処方する場合は保険が使えません。
そのため自費での処方となり、クリニックによっても多少違ってきますが、90錠(約1ヶ月分)でだいたい1,500円ぐらいかかると覚えておくと良いでしょう。

▼トランサミン錠(250mg、500mg)
クリニックで処方される、トラネキサム酸の内服薬。
プラスミンの働きを抑え、シミやソバカス、肝斑などを治療します。
錠剤の他にはカプセル、粉薬、シロップなどがあり、薬価は1錠あたり10.40円(500㎎は19.20円)です。

▼トラネキサム酸錠「YD」(250mg、500mg)
トランサミン錠のジェネリックで、主な効果は同じ。
こちらの場合も、カプセル、粉薬、シロップが用意されています。
薬価は1錠あたり9.90円(500㎎は9.30円)

市販のトラネキサム酸内服薬
「病院に行く時間がない」「通うのが面倒」という場合は、市販のトラネキサム酸内服薬を使う方法もあります。
トラネキサム酸は「ペラックT錠」や「ベンザブロックSプラス」などにも含まれていますが、これらの薬はのどの痛みや口内炎などに効く薬。美白が目的なら「トランシーノⅡ」を購入するようにしましょう。
ただし、肝斑以外のシミに関しては安全性や有効性が確立されていない薬なので、シミやそばかすの改善には皮膚科で処方されるトラネキサム酸の薬を使うようにしてください。

▼トランシーノⅡの特徴
公式サイト:http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_transino/transino-2/

「トランシーノⅡ」は(株)第一三共ヘルスケアが販売している肝斑の治療薬。
2014年3月のリニューアルで有効成分がそれまでの「トランシーノ」に比べて1.5倍になり、服用回数も1日3回から2回に減って続けやすくなりました。
朝・晩、それぞれ2錠ずつを服用します。
※60錠:1,944円(税込)、120錠:3,672円(税込)、240錠:6,804円(税込)

トランシーノⅡは8週間(2ヶ月)の服用で肝斑の改善を目指す薬で
「トラネキサム酸がプラスミンを阻害し、メラノサイトへの信号を遮る」
「L-システインとビタミンCがメラニンの生成を阻害し、できてしまったメラニンを還元する」
という働きにより、メラニンをブロックする作用があります。

注意したいのが、8週間の服用を終えたら、いったんお休みする必要があること。
臨床試験では「8週間の服用で十分」という結果が出ており、これを超えて服用した場合の安全性や有効性に関するデータがとれていないので、続けて飲むことによりなんらかの副作用が出ることも考えられるからです。
また、8週間服用してもシミが薄くならなかった場合は、そもそも肝斑ではない可能性があります。

そして、トランシーノⅡを服用している間は、過剰摂取を避けるため、トラネキサム酸を配合した風邪薬と併用しないことが大切です。
中断してからトランシーノⅡを再開しても問題ないので、まずしっかり風邪を治すことに専念するか、トラネキサム酸を含まない風邪薬を使うようにしましょう。

▼塗るタイプのトランシーノ

内服薬に抵抗がある場合や、併用によってより高い美白効果を得たい時には、美容液タイプのトランシーノを使う方法もあります。
有効成分としてトラネキサム酸やクワエキス、スクワランなどの保湿成分を贅沢に配合してあるので、肌に必要なうるおいを守りながら透明感を取り戻してくれます。

※「トランシーノ 薬用ホワイトニングエッセンスEX」
30g:4,860円(税込)、50g:6,804円(税込)
公式サイト:http://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_transino/skincare/product/

トラネキサム酸の妊娠中の使用について

トラネキサム酸は、基本的に妊娠中に服用しても問題はありません。
しかし、なんらかの原因で胎児に影響が出る可能性もゼロとは言い切れないので、念のため、服用前にかかりつけの病院で相談したほうが安心でしょう。

妊娠中はホルモンバランスが乱れ、普段よりシミやそばかす、肝斑ができやすくなるので、できる前の予防が非常に大切です。
トラネキサム酸を使った内服薬や化粧品を上手に取り入れ、透明感のある素肌を守ってあげてください。

妊娠中の使用に注意が必要な美白成分
・トレチノイン/ターンオーバーを促す作用がありますが、内服によって催奇形性のリスクが上がります。
皮膚に塗るクリームタイプの場合は、それほど胎児に影響しないと言われていますが、念のため、使用は見合わせたほうが無難です。

・ハイドロキノン/メラニンの生成を抑えたり、還元したりする作用がありますが、皮膚に塗ることによって稀に肝臓がんを引き起こすことがあります。

・サリチル酸/ケミカルピーリングに使われる成分で、皮膚表面の古い角質や毛穴の汚れを除去する作用がありますが、高濃度のサリチル酸を使うと催奇形性になる可能性があります。

トラネキサム酸とアレルギー

トラネキサム酸には、炎症を引き起こす原因となる「キニン」などの物質を抑制する作用があるため、湿疹、じんましん、薬疹(薬剤によって起こる皮膚の発疹)、中毒疹(原因不明の皮疹)の治療にも有効です。

<花粉症の治療にもトラネキサム酸が使われる>
花粉症の患者は年々増えていますが、これは成木になると花粉を飛ばし始めるという特徴を持つスギの木が、40~60年ほどの時を経てどんどん成木になってきているからです。
日本では戦後の復興のために大量のスギが植林されましたが、それらがどんどん育って花粉の量も増える一方なのですね。

そこで、つらい症状を止めるために病院へ駆け込むわけですが、トラネキサム酸にはのどの腫れや痛みなどを抑える作用があるので、注射や内服薬による治療を受けるとかなり楽になります。

トラネキサム酸とホルモンバランス

シミやそばかす、肝斑の発生にはホルモンバランスの乱れも大いに関係しています。

女性ホルモンには、卵胞ホルモンである「エストロゲン」と黄体ホルモンである「プロゲステロン」がありますが、エストロゲンにはコラーゲンの生成をサポートする作用が、プロゲステロンには皮脂の分泌を促したり、メラニン色素をふやしたりする作用があり、バランスが崩れることによってプロゲステロンが優位になってしまうのです。

そのため、透明感のある肌を保つためにはホルモンバランスを安定させる努力が必要となるわけですが、残念ながらトラネキサム酸にそのような力はありません。
しかし、美白のためには欠かせない成分なので、使わないのはもったいない!
ホルモンバランスを上手に整えながら、トラネキサム酸も並行して取り入れていきましょう。

<ホルモンバランスの整え方>

▼質の良い睡眠をとる
ターンオーバーをする時に必要な成長ホルモンは、入眠後3~4時間で最も多く分泌されます。
ですから、美肌を作るためには、だらだらと長い睡眠をとるよりも、質の良い睡眠で脳と体をしっかり休ませることが大切。
寝室の環境や寝具を快適なものに整えたり、寝る前にヨガや半身浴でリラックスしたりして、ぐっすり眠れるようにしましょう。
スマホやパソコンからは脳を興奮させる「ブルーライト」が出ているので、寝る30分前には使用をやめたほうが無難です。

▼栄養バランスの良い食事をとる
ホルモンバランスを整えるには、女性ホルモンと働きの似ている「大豆イソフラボン」を含む大豆製品や、女性ホルモンの分泌を促す「ビタミンB6、E」を含む魚、ナッツ類などを意識して摂ることが大切です。
これらの食材をうまく取り入れながら、栄養バランスの良い食事をいただきましょう。

▼適度に体を動かす
運動をすると自律神経が活性化し、ホルモンバランスが整いやすくなります。
また、血流が良くなることで、肌細胞に必要な酸素や栄養素がスムーズに運ばれるというメリットもあります。
無理にハードな運動をする必要はなく、1日30分程度のジョギングやウォーキング、エアロバイクなどで十分なので、毎日コツコツ体を動かすようにしましょう。
運動をする時間がとれない時は、いつもの通勤手段を徒歩に変えたり、エスカレーターを階段にしたりするだけでも効果があります。

▼ストレスをためないようにする
過剰なストレスも、ホルモンバランスを乱す原因の一つ。
現代の日本で「ストレスをためるな」と言っても難しいとは思いますが、こまめに発散してたまりすぎないようにすることは大切です。
仕事や家事の合間に熱中できる趣味を見つけたり、お気に入りのアロマに癒されたりと、自分なりの発散方法を探してみましょう。
「疲れたな」と感じたら、早めに休息をとるようにしてくださいね。

トラネキサム酸の美白パワーで透明感のある素肌を取り戻す!

トラネキサム酸について、いかがでしたか?
なんとなく「医薬品」というイメージが強い成分ですが、シミやそばかす、肝斑が気になっている人にとっても非常に強い味方です。
副作用が少なく、長期に渡って使えるものなので、医師に相談しながら上手に取り入れていきましょう。
化粧品という形で、直接肌に塗るのも効果的ですよ!

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