【徹底解説】プラセンタ注射とは?効果や副作用まとめ!メルスモンとラエンネックの違いなどは?

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プラセンタ注射は、女性特有の疾患やほうれい線対策などのアンチエイジング、メンタルの病気など、幅広い不調の改善に役立つ治療法です。
現在、厚生労働省で認可されているプラセンタ注射の製剤は「メルスモン」「ラエンネック」の二種類。

プラセンタ注射のメルスモンとラエンネックの特徴や効果はもちろん、発熱や太る、むくみなどの副作用、料金・値段、注射を打つ頻度などについて詳しく説明します。

目次

プラセンタ注射とは

プラセンタ注射は、ヒトの胎盤を原料として作られます。
妊娠中の血液検査でウイルス感染がみられず、日本国内で正常分娩した人の胎盤のみが対象。

さらに、工場へ送られてから再度ウイルス感染の検査を行って「安全である」と確認されたもののみが製品化されます。
「ヒトの胎盤から抽出した成分を体の中に入れるなんて大丈夫?」という心配は必要ないとされています。

しかし、ヒトの胎盤を利用する以上「100%安全である」と言い切れないのも事実
そのため、一度でもプラセンタ注射を受けたことのある人は一生献血をすることができなくなるので、そうしたデメリットもよく考えてから治療を受けるようにしましょう。

ちなみに、同じプラセンタを使ったものでも、サプリや内服薬、ドリンク剤などは献血制限の対象にはなっていません。

<プラセンタ注射の効果>

プラセンタ注射には成長因子、コラーゲン、ヒアルロン酸、たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル、酵素、核酸などの成分が含まれており、治療によって主に次のような効果が得られます。

▼美肌効果
シミ、そばかす、くすみ、肝斑、赤ら顔、シワ、たるみ、乾燥肌、ニキビ、肌荒れ、アトピー性皮膚炎など

▼婦人科系疾患
更年期障害、生理不順、冷え性、生理痛など

▼体の不調
慢性的な疲労感、肩こり、腰痛、アレルギー、眼精疲労、便秘、肝炎、胃潰瘍、喘息、脱毛症、高血圧、糖尿病、、膠原病、脳卒中後の神経麻痺、肝機能障害、胃十二指腸潰瘍、創傷回復促進作用など

▼心の不調
自律神経失調症、不眠症、心身症、ノイローゼなど

<プラセンタ注射と更年期障害>

「更年期障害」は、閉経の前後約10年間にあらわれる心身の不調。
主な原因は卵巣の機能低下に伴って女性ホルモンの分泌量が急激に減少することで、これにより自律神経が乱れ、様々な不快症状がみられるようになります。
ちなみに、男性ホルモンの分泌量が低下することにより、男性にも更年期障害の症状が出ることは珍しくありません。

▼更年期障害の主な症状:女性の場合
・月経異常
・頭痛
・腰痛
・肩こり
・関節痛
・だるい
・めまい
・ほてり
・倦怠感
・のぼせ
・突然の発汗
・目や口の乾き
・不眠
・イライラ
・不安感
・不眠
・耳鳴り
・動悸
・手足の冷え
・手足のしびれ
・集中力の低下
・疲れやすい
・尿漏れ
・頻尿

▼更年期障害の主な症状:男性の場合
・集中力の低下
・性欲の低下
・勃起障害
・不眠
・イライラ
・不安感
・無気力
・多汗
・ほてり
・めまい
・筋力の低下
・関節痛
・疲労感
・高血圧
・心臓疾患
・食欲の減少
・頻尿

▼プラセンタ注射の更年期障害への作用
更年期障害の治療には、2種類の製剤のうち「メルスモン」が使われます。
治療の頻度は週に1~3回ぐらいで、個人差はあるものの、3ヶ月ぐらいで効果が実感できるケースが多いです。

具体的な効果としては、卵巣機能が回復する、ホルモンバランスが整う、血行が促されるなど。これらの働きによって、心身の不調が改善しやすくなるのです。
ただ、まだ十分なエビデンスが得られていない治療法のため、なぜそのような効果が出るのかは曖昧な部分もあります。

<プラセンタ注射で考えられる副作用>

現在のところ、プラセンタ注射によって重い副作用が起きる心配はほとんどないとされています。

しかし、人によっては発熱、悪寒、吐き気、発疹、悪心、発赤などがあらわれたり、注射を打った部分に疼痛や発赤が出たりすることがあるので、医師によく相談しましょう。
場合によっては、プラセンタ注射の投与を中止することも必要です。

ただし、疼痛や発赤については半日ほどで自然に消えることが多いので、それほど心配しなくても良いでしょう。

<プラセンタ注射で太る?>

プラセンタ注射を受けた人の中には「以前より見た目が丸くなった」「体重が増えた」というケースも少なくありません。
そのため「プラセンタ注射は太る」という噂が流れてしまっているのですが、これは半分正解で、半分誤解です。

というのも、プラセンタ注射を受けることによって体調が良くなると、いつもより食事がおいしく感じられるようになるため、つい食べ過ぎてしまうのです。
また、コラーゲンの生成促進などにより、肌にハリが出てふっくらとするので、太ったように見えるという事情もあります。

プラセンタ注射には基礎代謝を上げる作用があるので、どちらかというと太るより痩せやすい体質になります。
運動や食事の内容にも気を付けて、つややかな肌と健康、そしてスッキリと引き締まったボディを手に入れましょう。

<プラセンタ注射に保険は適用される?>

プラセンタ注射は、自費治療となるのが一般的です。
ただし、使用目的が「肝機能障害」「更年期障害」「乳汁分泌不全」の治療の場合は保険適用となるケースが多いので、病院で確認してみましょう(一部の病院では、こうした治療が目的の場合でも自費となることがあります)。
ただ、残念ながら、男性の更年期障害については今のところ保険は適用とされていません。

▼乳汁分泌不全とは?

分娩後、なんらかの理由によって乳汁の量が不足してしまうことを「乳汁分泌不全」と言います。
乳腺がしっかり発達していなかったり、分泌を促すためのホルモン(プロラクチン)が少なかったりすることの他に、授乳の回数が少ないことでだんだん分泌量が減ってしまうケースも。

<効果的にプラセンタ注射を打つ頻度は?>

使用目的や体質によっても違いますが、だいたい最初の1ヶ月は週に1~3回の頻度で投与し、それ以後は週に1回のペースで打ち続けていくと、美容・健康効果が出やすいと言われています。
即効性のある治療法ではないので、根気よく続けてプラセンタの成分を長く体内に留めていくことが必要
また、症状が重ければ重いほど、プラセンタ注射の投与回数も増える傾向があります。

ただ、プラセンタ注射にはそれなりに痛みが伴うし、忙しくて頻繁に病院に通うことができない場合もあるので、サプリを併用するのも一つの方法。
豚や馬の胎盤を原料としたものが多く流通していますが、コストは少し高くなるものの、馬プラセンタのほうが栄養価に優れています。

<プラセンタ注射の種類>

現在の日本で使えるプラセンタ注射には「メルスモン」と「ラエンネック」の2種類がありますが、どちらを治療に用いるかは医師の判断によります。
次の項目でそれぞれの特徴について詳しく説明するので、参考にしてください。

プラセンタ注射の「メルスモン」「ラエンネック」の違い

<メルスモン>

東京都豊島区に本社を置く「メルスモン製薬株式会社」が製造している製剤です。
ここはプラセンタの専門メーカーであり、1950年の創業以来、胎盤医療の普及に向けて研究を重ねてきました。

メルスモンは「更年期障害」と「乳汁分泌不全」の治療に効果が認められるとして、厚生労働省から認可を受けています

製剤は「組織療法」を用いて作られており、感染の有無が確認された安全な胎盤を強酸で液状にして、高温高圧で減菌処理(121度で30分間)されます。
ですがわずかながら、発がん性のある物質が生成されてしまったり、いくらかの有効成分が失われてしまったりする可能性があります。

<ラエンネック>

東京都渋谷区に本社を置く「日本生物製剤株式会社」が製造している製剤です。
1958年にラエンネックが肝硬変に適応すると製造承認され、今日まで多くの患者さんの症状改善に役立ってきました。

製剤は「分子文画法(特殊なフィルターを使い、余分なものは省いて必要な有効成分だけを取り出す方法)」によって作られており、メルスモンに比べてプラセンタの濃度が高いという特徴があります。

プラセンタ注射ー「メルスモン」「ラエンネック」の副作用

<メルスモン>

メルスモンを投与すると、次のような副作用が現れる場合があります。
特にアレルギー体質の人は、そうじゃない人に比べて症状が出やすいので気を付けてください。

・悪寒
・悪心
・発熱
・発赤
・発疹
・注射部位の疼痛、発赤

また、重大な副作用としてショック症状を起こすことがあります。

<ラエンネック>

ラエンネックでは、次のような副作用が起きる可能性があります。メルスモンと同じく、アレルギー体質の人は特に注意してください

・発疹
・発熱
・掻痒感
・女性型乳房(男性の胸が女性のように膨らむこと)
・肝機能障害
・頭痛
・注射部位の疼痛、硬結

プラセンタ注射ー「メルスモン」「ラエンネック」の安全性

プラセンタ注射は、正しい使い方をしている限り、重篤な副作用が起きる可能性はほとんどありません。
「正しい使い方」とは、製剤を皮下注射や筋肉注射によって注入すること。

プラセンタは静脈注射(血管内に直接薬剤を注入する方法)すると呼吸困難、チアノーゼ、血圧低下、痙攣、ホルモン異常などのショック症状が起きる可能性があるので、静脈注射による投与は認められていないのです。
それに、静脈注射の場合は数時間で薬剤が体外へ排出されてしまうので、効果の持続力も期待できません。

また、混ぜ物のない、安全な製剤を使用することも大切です。
一部のクリニックでは、プラセンタ注射の美容効果をアップさせるため、ビタミンやパントテン酸などをブレンドした「カクテル注射」を行っていますが、この方法は国から認可されていません
思わぬ副作用を引き起こす可能性があるので、リスクも考えた上で慎重に検討し、受けるかどうかを決めるようにしましょう。
クリニックを選ぶ時は、治療法に関するメリットやデメリットについてしっかり説明してくれるところを選んでくださいね。

プラセンタ注射ー「メルスモン」「ラエンネック」とアレルギー

<プラセンタ注射によるアレルギー体質の改善>

プラセンタ注射の効能の一つに「アレルギー体質の改善」があります。
アレルギーは、もともと体内に備わっている免疫細胞が、アレルゲン(ダニや花粉など)に対して過剰に働くことが原因で起こるものですが、プラセンタには細胞の再生を促す成長因子が多く含まれているため、アレルゲンを攻撃しすぎる免疫細胞を排除する作用があるのです。

<プラセンタ注射を拒絶するアレルギー体質>

プラセンタ注射は、メルスモンもラエンネックも、共に「たん白アミノ酸製剤」です。
そのため、牛乳や卵、肉、大豆製品などのたんぱく質を含む食材にアレルギーのある人が使用すると、反応が強く出る可能性があります
あらかじめアレルギー体質であることが分かっている場合は必ずその旨を医師に相談し、慎重に投与するようにしましょう。

プラセンタ注射ー「メルスモン」「ラエンネック」の痛み

プラセンタ注射には針を使うので、ある程度の痛みを伴うことは避けられません。
特に筋肉注射には強い痛みを感じる人が多いのですが、これは筋肉の繊維が密集しており、そこへ刺激を加えることによって繊維が壊れるためです。

また、筋肉の表面にある筋膜には痛覚が多いため、どうしても痛みを感じやすくなります。
ただし、皮下注射に比べて薬剤の吸収が早いので、即効性を求める人には向いているでしょう。

ちなみに、ラエンネックは皮下注射、筋肉注射ともに使えますが、メルスモンは皮下注射のみの投与となります。

プラセンタ注射ー「メルスモン」「ラエンネック」の料金・値段

自費治療の場合、1アンプルあたりの相場は1,000~3,000円程度。
1回の治療に2、3本のアンプルを使うので、合計で2,000~9,000円ぐらいかかります。

保険適用の場合は、1アンプルあたり300~500円ぐらいになることが多いです。
回数券などを使ってまとめて購入すると割引きになるクリニックもあるので、続けて治療を受ける場合はそうしたサービスもうまく利用してみましょう。

ただし、保険が適用される場合でも、メルスモンは1回1アンプル、ラエンネックは1回2アンプルまでと決められており、それ以上を望む場合は超過分だけ自費治療扱いになるので気を付けてください。

プラセンタ注射ー「メルスモン」「ラエンネック」とアンチエイジング

プラセンタ注射は、アンチエイジングが気になる年齢の人にもよく利用されています。主な効果について説明するので、治療の参考にしてください。

<コラーゲンの生成を助ける効果>

プラセンタ注射に含まれる「FGF(繊維芽細胞増殖因子)」には、コラーゲンやエラスチンなどのたんぱく質の元となる繊維芽細胞を活性化させる働きがあります。
これにより、肌が内側からふっくらしてハリが蘇ったり、シワやたるみ、ほうれい線などのトラブルが目立たなくなったりするのです。

<ターンオーバーを正常化させる効果>

プラセンタ注射には、肌細胞を活性化させてターンオーバーの正常化に役立つ「EGF(上皮成長因子)」も含まれており、シミ、くすみ、たるみ、シワ、乾燥、ニキビなどの改善に役立ちます。

<ホルモンバランスを整える効果>

プラセンタ注射にはエストロゲンの血中濃度を高める作用があるため、ホルモンバランスが整いやすくなります。
ホルモンバランスの乱れは皮脂の過剰分泌、ニキビ、肌荒れ、シミ、シワ、たるみなどを引き起こすので、プラセンタ注射を続けることにより、だんだんこうしたトラブルが出にくい状態になっていきます。

<血流を良くする効果>

プラセンタ注射には血行を促進する作用があるので、シミ、シワ、くすみ、肌荒れ、肩こり、冷え性、頭痛、腰痛、生理痛、むくみ、疲労回復の改善にも効果が期待できます。
特にデスクワークの人は血液がドロドロになりがちなので、プラセンタ注射をうまく取り入れることによって体調のコントロールがしやすくなるでしょう。

<炎症を抑える効果>

プラセンタ注射の抗炎症作用によって、肌荒れ、ニキビ、シワ、シミなどの肌トラブルが起こりにくく、すでにできてしまっているものは治りやすくなります。
また、肩こりの解消にも効果が期待できます。

プラセンタ注射ー「メルスモン」「ラエンネック」の個人輸入について

プラセンタ注射液はサプリのように薬局で購入することはできません
しかし「個人輸入」という手段を使えば1アンプルあたり200~300円ぐらいで購入することができるので、こうしたものを利用して自宅で注射をする人もいるようです。

ただし「薬監証明(医薬品等輸入報告書)」や「輸入同意書」が必要となるので、担当医師の許諾が得られなければ購入することはできません

また、プラセンタ注射は基本的に静脈への注射が禁止されていますが、自分で打つ場合は誤って針を静脈に刺してしまうことも考えられます。
なんらかの理由でどうしても自宅で打ちたいという場合は、医師に相談の上、安全な方法を指導してもらうことが大切。
できれば、病院で医師に接種してもらったほうが安心でしょう。

プラセンタ注射の「メルスモン」「ラエンネック」の力で美と健康維持!

プラセンタ注射について、いかがでしたか?
現在のところ、日本国内で認可されているのは2種類の製剤ですが、注射によってうまく取り入れることにより、たくさんの美容・健康効果が得られるので、興味のある方は医師に相談してみてください。
ただし、アレルギー体質には向かなかったり、一生献血ができなくなったりするというデメリットもあるので、よく考えてから受けるようにしましょう。

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