更年期障害と生理の関係は?生理周期の変化や生理不順、不正出血はどうして起こる?

Pocket

生理は、女性にとって切っては切れないもの。
しかし、更年期に差しかかると閉経が近づくこともあり生理周期のバランスを崩しやすく、それまで順調だった人も生理周期の変化や、不正出血などに悩まされることが増えてきます
中には頭痛や腹痛に苦しむ方もいます。

更年期に生理に関するトラブルが起こりやすい理由や主な症状、対策について説明します。

ホルモンバランスの乱れで生理不順が起きる

閉経が近づく40代後半~50代になると、それまで適切な量で分泌されていた「エストロゲン(卵胞ホルモン)」や「プロゲステロン(黄体ホルモン)」のバランスが乱れやすくなります。

そのため、毎月の生理にも影響して、生理周期が狂ったり、経血の量にいつもより多い・少ないといった変化が生じたりするのです。

また、生理不順に伴って、頭痛、腹痛、貧血などの症状が出ることもあります。

今まで順調だったのに、生理が来るペースが早いorいつもより遅れる一度で大量に出血する何ヶ月も来ないといった変化が見られたら、更年期障害の始まりを疑ってみましょう

更年期障害と生理周期の変化の関係は?

生理周期は25~38日ぐらいが正常であると言われており、それ以上短ければ「頻発月経」長ければ「稀発月経」と呼んで区別しています。

更年期障害になると、この頻発月経や稀発月経のどちらか、もしくは両方が起こりやすくなるため、次の生理の予測がつかなかったり、失敗してしまったりすることも増えてくるのです。

不測の事態に備え、常に準備をしておくようにしましょう。

更年期の生理不順にはどう対処すればいい?

<常に生理用品を持ち歩く>
生理周期が定まらない時、困るのが外出先で経血漏れを起こしてしまうことです。
いつ生理が来ても困らないよう、カバンの中には常に生理用品を入れておき、少しでも違和感を覚えたらトイレに行って確認するようにしましょう。

持ち歩くナプキンは、万が一の大量出血に備えてナイト用やショーツタイプも揃えておくと安心です。

また、更年期障害になるとおりものの量が増えることも多いので、突然始まる生理に備えるためにも、おりものシートを上手に活用すると良いでしょう。

<薬でホルモンバランスを整える>
更年期の生理不順を根本的に解決するには、ホルモンバランスを整えることが重要です。

生活習慣の見直しストレスの発散に気を配り、心身を健康に保つようにしましょう。

生理不順の症状がなかなか良くならない時は、薬の力を借りるのも1つの方法です
更年期障害対策としては次のようなものがよく使われているので、参考にしてみてください。

▼漢方薬
・加味逍遙散(かみしょうようさん)
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
・温経湯(うんけいとう)
・温清飲(うんせいいん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

これらの漢方薬には、血行を促したり、冷えを改善したりすることで、ホルモンバランスを整える効果があります。

体質に合ったものを正しく飲むことが大切であり、合わないものを飲み続けると重い副作用が出ることもあるので、服用の際は医師や薬剤師によく相談するようにしましょう。

漢方薬を使った更年期障害の対策はこちらで詳しく解説しています

▼命の母A/(株)小林製薬

「命の母A」は、つらい更年期障害に効く薬として、100年以上もの歴史を持つベストセラー商品。
13種類の和漢生薬と各種ビタミンの働きで、イライラや肩こりなどの不快症状を緩和してくれます。
生薬には「血・気・水」の流れを整える力があるため、そういう意味では漢方薬に似ているのですが、漢方薬が種類によって飲む人を選ぶのに対し「命の母A」は体格や体質を選びません。
「漢方薬を試してみたけれど、ちょっと自分には合わないかも……」という場合は、こちらの薬を飲んでみるのも良いかもしれませんね。

▼命の母ホワイト/(株)小林製薬

「命の母A」が40代~50代の更年期にあたる女性を対象に作られているのに対し「命の母ホワイト」は、20代~40代の女性のために作られています。
血行を促すための生薬が多く配合されているのが特徴で、滞っている水の流れをスムーズにして、ホルモンバランスを整えるのに役立ちます。

命の母や、他の市販薬についてはこちらで詳しく解説しています

生理不順?妊娠?更年期の症状はわかりにくい!

近頃では、医療技術の発達によって高齢出産をする女性も増えてきましたが、一般的には40代~50代での妊娠・出産はあまり見られないのが普通です。

しかし、体がまだ妊娠できる力(卵巣からの排卵)を保っている以上、パートナーとの間に性交渉があれば、40歳以上でも子供を身ごもる可能性はゼロではありません

そのため、てっきり閉経によって生理が来なくなったと考えていたのに、実は妊娠していた……と慌ててしまう人が出てくるのです。

妊娠は体への負担が大きく、母体の年齢が上がるほど胎児になんらかの奇形が出たり、流産してしまったりする可能性が高くなるので、気づかないままでいるのは非常に危険。
パートナーとの間に性交渉がある女性は、つわりなどの自覚症状がなくても、念のため産婦人科で診てもらったほうが良いでしょう

更年期の閉経と起こりがちな症状について

閉経に向けての流れとしては、徐々に生理周期が短くなった後、次第に間隔が空くことが多くなり、やがて完全に生理が止まるという経過を辿るケースが多いです。

「閉経した」と判断する期間の目安は、最後の生理が終わってから無月経の状態が1年以上続いているかどうか

ただし、1年以上経ってから生理が再開するケースもないわけではないので、しばらくは性交渉の際に避妊具を使ったり、生理用品を持ち歩いたりしたほうが安心です。

ちなみに、日本人女性の平均閉経年齢は50歳前後で、早ければ40代前半で閉経を迎えることもあるし、遅ければ60歳近くまで生理が続く人もいます。

<閉経に伴う主な症状>
女性の体はエストロゲンによって様々な恩恵を受けているため、閉経によって分泌が止まると、次のような症状に悩まされるケースが増えてきます。

▼自律神経失調症

「自律神経」は、自分の意志とは関係なく、心臓、呼吸器、消化器などの生きるために必要な器官の働きを調整している神経
通常は「交感神経」と「副交感神経」をバランスよく働かせることによって、心身を正常に保っています。

しかし、卵巣の機能が低下してエストロゲンがスムーズに分泌されなくなると、脳の視床下部に混乱が生じて自律神経の乱れが発生します

その結果、血管のコントロールがうまくいかずにめまいやのぼせが起きたり、交感神経が優位になり続けて神経が興奮し、不眠や動悸・息切れを引き起こしたりするのです。
また、頭痛や肩こりも、閉経した女性にはよく起こる症状です。

自律神経を整えるには、規則正しい生活を送り、ストレスをためないことが大切

気分がふさぎがちな更年期だからこそ、積極的に楽しいことを見つけて、イキイキとした毎日を送れるようにしましょう。

▼骨粗しょう症

エストロゲンには骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ力があるので、閉経すると骨密度を保つことが難しくなり、骨粗しょう症のリスクが増します

そのため、ちょっと床に手をついたり、転んだりしただけで骨折してしまい、これがきっかけで寝たきりになってしまうケースも少なくないのです。

予防のためには、日頃からカルシウム、ビタミン、マグネシウムなどの栄養素をよく摂っておくことが大切
また、骨は重力がかかると骨密度が増すようにできているので、軽い運動を習慣にするのもおすすめです。

▼肌トラブル

エストロゲンにはコラーゲンの生成をサポートし、肌をしっとり保つ力があるので、閉経すると肌が乾燥しやすくなり、シワやたるみが目立つようになります。
また、バリア機能の低下によって外部刺激に晒されやすくなるので、皮膚に赤みやかゆみが出る人も多くなるでしょう。

更年期を迎えたら、これまで以上に肌を優しくいたわることが大切

朝晩のスキンケアでたっぷり水分を補給し、栄養バランスの良い食事をいただくようにしましょう。
外出する際は、必ず日焼け止めを塗って紫外線を防ぎ、夜はぐっすり眠るようにしてください。

適度な運動をするのも、ターンオーバーを促すことに役立ちますよ。

▼生活習慣病

エストロゲンは血管の柔軟性を保ち、スムーズな血行を促したり、内臓脂肪を分解しやすくしたりする役目も担っています。

そのため、閉経後は動脈硬化や高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病といった病気にかかりやすくなるので注意が必要です。

予防のためには、運動で血行を促し、脂肪を燃えやすくするのが効果的

また、活性酸素が血管を傷つける原因になるので、抗酸化作用のあるポリフェノールやカロテノイドなどの栄養素を積極的に摂りましょう。
女性ホルモンの不足を補うのに役立つ、大豆イソフラボン、ビタミンE、パントテン酸、リコピン、ビタミンB6などもおすすめです。

更年期障害になると不正出血するのはなぜ?

更年期になると、次のような理由で不正出血が起こりやすくなります。

・エストロゲンの減少によって膣粘膜が薄くなる(萎縮性膣炎)

・膣の自浄作用が低下して膣炎になる

・エストロゲンの過剰分泌によって子宮内膜が増殖し、破綻出血する(子宮内膜増殖症)

・プロゲステロンの減少によって子宮内膜が剥がれやすくなる(黄体機能不全)

生理不順がある場合は生理との区別がつきにくいですが、出血がだらだらと続く時や、なんらかの痛みを伴う時、発熱などの症状がある時には、不正出血を疑ってみましょう。
判断がつきかねる時は、早めに病院で診てもらったほうが安心です。

<腰痛や下腹部痛を伴う不正出血>

更年期の不正出血には腰痛や下腹部痛を伴うケースも多いですが、中には子宮頸がんや子宮体がんといった恐ろしい病気が隠れていることもあるので注意が必要です。

子宮頸がんは自覚症状が出にくいので、毎年きちんと検診を受けることが大切。

出血量はほんのわずかな場合もあれば、生理の時のように多めに出ることもありますが、おりものに混じることで気づくケースも多いです。
早期発見・早期治療で治りやすくなり、手術も簡単に済ませることができる病気なので、早めの受診で自分を守りましょう

子宮体がんは、子宮の出口付近にできる子宮頸がんと違い、子宮内部の袋部分にできるがんです。

エストロゲンによる子宮内膜への刺激が原因となる場合がほとんどですが、中にはエストロゲンが直接関与していないケースもあり、後者は治りにくい傾向があります。
自覚症状は、不正出血やおりものの異常。

子宮頸がん同様、早めに病院で検査を受けることが大切です。

<更年期障害に伴う不正出血を薬で改善する際の注意点>

不正出血の改善にはピルによるホルモン補充療法が有効ですが、更年期にあたる年齢の人が飲み続けると子宮の病気にかかるリスクが高まるので、市販の薬や漢方薬を使ったほうが安心でしょう。

また、予防のためには、疲労やストレスをためないこと、規則正しい生活を送ることが重要です。
食事から十分な栄養を摂るのが難しい時は、サプリも取り入れてみてくださいね。

更年期の生理不順はホルモンバランスの乱れが原因!

更年期障害と生理について説明しましたが、いかがでしたか?

原因はホルモンバランスの乱れなので、更年期で足りなくなる女性ホルモンを薬やサプリで補ったり、生活習慣の見直しをしたりするのが効果的

不正出血を伴う場合は病気が隠れている可能性もあるので、早めに病院で診てもらってください。

Pocket

関連記事

ページ上部へ戻る