20代~30代でも油断できない若年性更年期障害とは? 原因や対策を詳しく解説

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男女とも40代後半~50代になると増えてくる更年期障害ですが、近頃では20代~30代の若い人も「若年性更年期障害」に悩む人が多くなっています

誰にでもかかる可能性があるので油断は禁物!
若いからといって安心していると、不調が長引いたり、悪化したりすることもあるので、原因や症状について知り、予防と改善に努めましょう。

若年性更年期障害とは?

若年性更年期障害は「プレ更年期障害」とも呼ばれるもので、発症年齢は最も若い人で20代後半ぐらいです。
頭痛やイライラなどの不快症状に悩まされるものの、まさか自分がこの年齢で更年期障害を発症するとは思わず、理由がはっきりしないまま憂鬱な日々を過ごすケースも少なくありません。

次のチェックリストに3つ以上当てはまる人は若年性更年期障害の可能性があるので、心配な時は早めに病院で診てもらいましょう。

若年性更年期障害の症状チェックリスト~女性編~

1.手足は冷たいのに首から上だけほてったり、汗が止まらなくなったりする

2.頭痛が起こりやすい

3.肩こり、腰痛がある

4.関節が痛んだり、しびれたりする

5.性交時に痛みがある

6.生理不順がある

7.疲れやすい

8.気分が落ち込む

9.イライラすることが多い

10.物事に集中できず、記憶力や判断力が鈍る

11.やる気が出ない

12.めまい、ふらつき、耳鳴りが起こりやすい

13.食欲不振

14.吐き気や腹痛が起こりやすい

15.動悸、息切れがある

16.不眠気味でしっかりと眠れない

17.肌が乾燥する

18.尿の回数が多く失禁してしまうことがある

19.排尿時に痛みがある

20.便秘や下痢をしやすい

若年性更年期障害の症状チェックリスト~男性編~

1.体がだるく、疲れやすい

2.体力や運動能力が低下した

3.イライラすることが多い

4.理由もなく不安になることがある

5.神経質になった

6.ほてりやのぼせがある

7.汗をかきやすい

8.頭痛が起こりやすい

9.腰痛、肩こり、頭重がある

10.動悸、息切れがある

11.めまいや吐き気がある

12.関節に痛みがある

13.手足がしびれたり、こわばったりする

14.性欲が湧かない

15.ED(勃起不全)を起こしてしまう

16.早朝勃起が起きない

17.物事に集中できない

18.尿が近くなった

19.不眠気味である

20.太りやすくなった

なぜ起こる?若年性更年期障害の原因

<睡眠不足>
睡眠中は、人間の体を正常に保つためのホルモンが多く分泌されます。
そのため、十分に眠れていないと分泌量にも影響が出て、ホルモンバランスが乱れてしまうのです。

寝室の環境を見直したり、就寝前にリラックスできる工夫をしたりして、朝までぐっすり眠れるようにしましょう。

<無理なダイエット>
短期間で急激に体重を減らしたり、激しいトレーニングをしたりするのも、ホルモンバランスを乱す原因となります。
ひどい場合は生理が止まってしまうこともあるので、無理のない方法で少しずつ体重を落としていくようにしましょう。

<極度な肥満>
太り過ぎも、若年性更年期障害を引き起こすきっかけになります。

夜遅い食事や暴飲暴食は避け、適度に運動もするようにしましょう。
エスカレーターをやめて階段を使うといった地道な工夫でも、毎日続ければ大きな成果につながりますよ。

<重度のストレス>


仕事やプライベートでストレスを抱えやすい人は、ホルモンバランスも乱れやすい傾向があります。

物事を自分1人で抱えて頑張り過ぎたり、言いたいことが言えずに我慢していたりしませんか?
「イライラしているな」と感じたら、こまめにストレスを発散させるようにしましょう。

<喫煙>
タバコを吸うとニコチンによって血管が収縮するため、血行が悪くなってホルモンバランスが乱れます
「量を減らせば大丈夫」という問題ではないので、健康のためにできるだけきっぱりやめることが大切です。

<過度の飲酒>
肝臓は、エストロゲンの処理も行っている臓器です。

お酒を飲みすぎるとそちらの処理に追われてしまうので、血液中のエストロゲン量が増えすぎ、バランスが崩れやすくなります
お酒は、適量を守って楽しくいただきましょう。

病院は何科?若年性更年期障害の検査・診断を受けたい!

若年性更年期障害女性ならば「婦人科」「産婦人科」に。男性ならば「更年期専門外来」のある病院へ行くのがスムーズです。

これは男女とも同じで、女性は血液の中に存在するエストラジオール(エストロゲンの主成分)の量、男性はテストステロン(男性ホルモン)の量を調べるのです。
その結果、年齢に対して明らかにホルモンの量が少なければ、若年性更年期障害が疑われることになります。

また、問診も非常に重要です。
医師に聞かれるのは、普段の生活パターン、ストレスの有無、喫煙や飲酒の有無、持病や飲んでいる薬についてなど
答えにくいこともあるかと思いますが、診断に関わってくるので、できるだけ正直に答えるようにしましょう

女性の場合は、必要に応じて内診も行います
卵巣や子宮の状態を直接触って確かめたり、膣から細胞を採取したりすることで、若年性更年期障害の可能性だけでなく、卵巣がんや子宮がんなどの有無も確認できます。

若年性更年期障害の治療方法

検査を行った結果、若年性更年期障害であると診断された場合は、次のような方法で治療を進めていきます。

<ホルモン補充療法>

ピルやホルモン剤を使い、不足しているエストロゲンやテストステロンを補う治療法です。

ただし、ピルは通常のホルモン剤に比べ、含まれるエストロゲンの量が多いので、よほど足りない時にのみ使われることが多いようです。

ホルモン剤には、飲み薬、塗り薬、パッチ薬があります。
必要な分を補給することで急激な体の変化を防ぎ、ホルモンが減った状態に少しずつ慣らしていく効果が期待できます。

男性の場合は、基本的に筋肉注射で行われることが多いですね。

▼ホルモン補充療法の副作用
不正出血、胸の張り、吐き気、体重増加など

<プラセンタ療法>

ヒトの胎盤から抽出されるエキスを使ったプラセンタ注射や、馬、豚、羊の胎盤から抽出されるエキスを使ったサプリを使い、ホルモンバランスを整える治療法です。

プラセンタは、アミノ酸、たんぱく質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラル、核酸、酵素などをたっぷりと含んでおり、栄養満点。
機能が衰えた卵巣の働きを助ける他、疲労回復、血行促進、造血などの作用で更年期障害の症状を緩和させていきます。

▼プラセンタ療法の副作用
たんぱく質を多く含むため、アレルギー体質の方は、湿疹や皮膚炎などの肌トラブルが出る可能性があります。
また、プラセンタ注射では、稀に発疹、発赤、悪寒、発熱、悪心が起きたり、注射部位に痛みや赤みが出たりするケースもみられますが、重篤な副作用が起きる心配はほとんどありません

▼プラセンタ注射を打ったら献血ができない
プラセンタ注射に使われるヒトの胎盤は、厳しい検査をパスした安全なものだけが選ばれています。
しかし「クロイツフェルトヤコブ病」に感染する可能性が絶対にないとは言い切れないため、一度でもプラセンタ注射を行った人は、その後二度と献血をすることができません

<漢方薬>

「血・気・水」の流れを整え、心身の不調を根本から改善していく漢方薬も、更年期障害の治療薬としてよく使われています。
自然の生薬で作られているので副作用が出にくいイメージがありますが、体質に合ったものを使わないとかえって体調を崩す可能性があるので、十分に注意してください。

男性、女性それぞれに適した漢方薬の種類や特徴、副作用について詳しく解説しているページがコチラです。

⇒更年期障害に適した漢方薬≪女性編≫

⇒更年期障害に適した漢方薬≪男性編≫

生活習慣を改善して若年性更年期障害を撃退!

薬を使った治療をしても、生活習慣が乱れたままでは効果が上がりにくくなります。

「若年性更年期障害の原因」で挙げた、睡眠不足、無理なダイエット、極度な肥満、重度のストレス、喫煙、過度の飲酒などの悪い習慣を改め、健康的な毎日を送るようにしましょう。

また、食事の内容を見直すことも大切です。
女性ホルモンや男性ホルモンには、それぞれ「バランスを整えるのに役立つ栄養素」があるので、次のようなものを積極的に取り入れていきましょう。

<女性ホルモンに役立つ栄養素>

▼大豆イソフラボン
エストロゲンが不足している時にはその働きを助け、過剰になっている時にはその働きを抑える役目を果たします。
多く含むもの:豆腐、納豆、みそ、豆乳などの大豆製品

▼ビタミンB6
エストロゲンの代謝を促し、ホルモンバランスを整えます。
多く含むもの:まぐろ、かつお、レバー、バナナなど

▼ビタミンE
女性ホルモンの分泌に関わる、脳下垂体や卵巣に働きかけます。
多く含むもの:アーモンド、かぼちゃ、モロヘイヤ、ひまわり油など

▼パントテン酸
副腎皮質ホルモンの分泌を促してストレスを緩和し、ホルモンバランスを整えます。
多く含むもの:たらこ、レバー、卵黄、アボカドなど

▼ボロン
エストロゲンの血中濃度を高めます。
多く含むもの:キャベツ、りんご、アーモンド、海藻類など

<男性ホルモンアップに役立つ栄養素と、多く含む食べ物>

▼たんぱく質
肉、魚、卵、乳製品、大豆製品など

▼亜鉛
牛肉、豚肉、鶏肉、牡蠣、チーズなど

▼Dアスパラギン酸
鶏むね肉、豚ヒレ肉、かつおぶし、大豆製品など

▼ビタミンD
魚、卵黄、マーガリン、干ししいたけなど

▼含硫化合物
にんにく、にら、玉ねぎなど

早期発見・早期治療で若年性更年期障害に勝つ!

若年性更年期障害の原因、症状、対処法について説明しましたが、いかがでしたか?
不規則な生活やストレスなどによって誰でもかかる可能性があるので、不調が続く時は早めに病院で診てもらいましょう。
薬による治療が中心ですが、生活習慣の見直しをすることも大切ですよ。

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